せっかくなので、たまには宣伝を含めて、当社のネット販売のシャツのお話をしますが、
素材はエジプト綿(ネットでAIに聞くと、「世界3大コットンの一つでエジプトのギザ地区で
栽培される超長綿で ~ 高級シャツ地などに使用されます」と出てきます(笑))、
糸は100番手を2本撚り合わせて作った双糸で、打ち込み(織物のタテ糸・ヨコ糸の密度)は
インチ間220本。 番手・打込本数なんて、私も繊維業界に入っていなければ、何のことか
さっぱり分からなかったと思いますが、「100番手」というのは糸の細さで、例えば皆さんの
身近なもので言うと、浴衣や手ぬぐいは30番手、シーツやカバー、運動会の鉢巻きや、小学校の
赤白帽、この辺りは40番手、ですので、だいぶ細くて良い糸(綿の「番手」は数字が多い方が
細くなります。細い糸は繊細な綿毛の綿花を使わないと紡績できないので、とても高くなります)
打ち込み220本、というのは、浴衣の生地が140本くらいですので、かなり高密度!という
ことになります。(ちなみに織工賃(生地を織る時のコスト)は通常打ち込み本数に比例します)
細くてしなやかな糸を、高密度で織りあげた生地は、どうなるか、というと、表面が滑らかで
シワになりにくく、軽くて着心地も良い、ということになります。この生地に、今回はインク
ジェットでプリントすることにより、先染め調の表現を施しています。通常は同じ糸を使用して
本物の先染め(糸を巻いた状態で様々な色に染め分けた上で、経糸と緯糸に使用、ストライプや
チェックなど様々な柄に織り上げます)にするのですが、実はこの「先染め」という製法も
かなりの生産ロットが必要で、例えば通常1柄当たり最低1000mロットで、今回のネットの
シャツを作ると、500枚/柄x20柄とすると=10000枚のシャツが出来てしまいます。
10000枚、一気に飛ぶように売れてくれるのであれば、喜んでお作りするのですが。。。。笑