スクリーンプリントとインクジェットプリントが、どのようにして、柄感や色を

お客さんの希望(オリジナル見本)に合わせて調整して、プリントしていくのかについて、

お話しましたが、実は昔のスクリーンプリントは、下手なデザイナーさんよりも、

トレーサーさんの方が腕が上だったり、染料が丁度良い感じに滲んだり、色合わせが

たまたまいい方向にブレたりして、「オリジナルよりもきれいにプリントできた!」という

場合もあり、良い意味でも悪い意味でも「手作り感」がありました。

(そもそも「オリジナル見本」に近い上がりであれば、「売れるのか」と言えば、

 必ずしもそうではなく、、、という根源的な話もありますが(笑))

インクジェットになると、良くも悪くも「データズバリ」のプリント(実際は微妙なズレは

含んでますが笑)なので、プリントの「プロ」の方には、「味がない」とか、「面白味が

ない」と言われたりします。

ただ、私たちの場合、あくまで「仕事」で「工業製品」(「芸術作品」ではなく)を

製造・販売してますので、やはりデジタルプリントの方が、圧倒的に扱いやすくなってます。

まして、現在の「デジタル化」の進んだ社会においては、「デジタル」の方が感覚的にも

受け入れやすい下地ができているようにも思えます。「データズバリです!」というと

多少色が異なっていても、「OK!」言われる場合が多いです(笑)

ただ、それで商品が売れなかったら、企画したデザイナーさんの責任、ということに

なってしまうのですが(実際は、価格とか素材とか別の原因があると思いますが(笑))

しかし人間の感覚って、非常にあいまいで、不確かなものだなぁ、とつくづく感じます。。