通常、私たちの会社に持ち込まれる、プリントデザインの元データは、ほとんどの場合
某社の「フォトショップ」か「イラストレータ」で作られたデータで、どちらも互換性が
あるため、とりあえずそのまま生地に出力する、ということも可能です。
納期がない、などの理由で、とりあえず桝出力した見本を送って、お客さんから間髪入れず
「OK!」と言われると、今までのあの苦労は何だったんだろう。。。と思うこともあります。
ただ最近は、老舗のアパレルさんなどは別として、例えばネットショップで製品販売を
されている会社などは、おそらく「画面上」で最初から最後までデザインの確認をしているので、
「現物」の色はあまり気にしていない、場合もある気がしています。確かに実物の色がどうあれ、
消費者が見るのはネットショップ上の「画像」なので、元デザイン(画像)がほぼそのままの感じで
製品(画像)に再現されていれば、細かいこだわりは不必要な気もします。
昔、プリント工場で見習を行っている時に、某アパレルの有名なデザイナーさんが、「この色に
合わせてくれ!」と、調色担当者に見せたのは、自分が家で染めてきたワタの塊でした。
ワタなので、所々ムラにもなっていて、どうやって色を合わせるのか不思議でしたが、モノ作りに
かける熱い情熱みたいなものは伝わってきて、感動した記憶があります。
今ならワタを「測色機」で測色して、データを取り込んでそのまま出力、となりそうですが、
それでも、熱い想いは伝わる、、、、訳ないか(笑)