テキスタイルプリントの世界って、元々色が合わない(ブレる、と言います)のが、

むしろ当たり前で(笑)、お客さんの指定色と見本の色がなかなか合わず、ようやく

決定した見本の色と本番加工の色が違ってしまうこともよくあることで、本番加工も

2度・3度繰り替えしプリントすると、だんだん当初の指定色から遠ざかって、、、(笑)

(スクリーン)プリントの色合わせがなぜそんなに難しいのかは、他の章に譲るとして、

工場とお客さんの間を走り回って、「なぜ色がブレたか」説明をし、謝り、何とか使ってもらう

というのが、プリントテキスタイルの営業マンの仕事のかなりの部分を占めていたわけで、

それがインクジェットに変わったら、色なんて当たり前に合う(バラ色の)世界に、、、

というのは甘い幻想に過ぎなかったという話。

「色」どころか、「柄感」さえもプリントするたびにブレまくり、いったい自分が今どこにいて、

どこに向かっているのかすらわからなくなる、、そんな状況がインクジェットプリント草創期の

「当たり前」でした。

「データはこれで合っているよね?」「設定も間違っていないよね?」「生地も確認したよね?」

。。。じゃあなんで、こんなに色が違うの??(笑)

やり直すたびに、色が動いて、たまに合ったときでも俄かには信じられず、念のためもう一度

出力すると、やっぱり違う色に。。。キリがないですよね(笑)