スクリーンプリントの場合、通常「桝見本」と呼ばれる数10cm角のプリント見本を先に

作って、お客様に色柄の確認をもらった上で、本番加工に入るのですが、この桝見本の段階で、

「あーでもないこーでもない」(色を調整したり、最悪の場合、型を彫りなおしたり)という

すり合わせが何度か繰り返され、それでもなかなかオリジナルには近づけず、納期の絡みも

あったりして、ある意味「妥協の産物」として「OK桝(見本)」というものが設定されます。

ただ元々、この「桝見本」自体、本機(大型機)では作れないので、紙コップサイズで色糊を作り、

半手動の「桝取機」で刷って、簡易の蒸し機で発色させるため、本番加工とはあくまで別物なの

ですが、大量生産を効率的に進めるため、上記のような方法が採られています。

結果、「OK桝と本番の加工上がりが違う」という事態は当たり前に(笑)起きるため、それを

都度フォローして回るのが営業の仕事。 毎回、「なぜ色がブレてしまったか」説明して回るの

ですが、上記を踏まえれば「違うのが当たり前」。。。さすがにお客様にはそのままは言えず、

「次回から気をつけます!」と、守れない約束をする羽目に。。。

(ただ、日本国内のプリント工場さんは、上記のような状況にも関わらず、かなりのレベルで

 色を合わせているのも事実! でなければシステムとして成り立ちませんので。)